J1939ベース
SAEJ1939
90年代の初めに、SAE(Society of Automotive Engineers)のTruck and Bus Control and Communications分科委員会は、トラックの車内通信用のCANベースアプリケーションプロファイルの開発に着手しました。1998年にSAEはSAEクラスA、B、Cの通信機能をサポートする各種J1939仕様を公開しました。初期のメッセージ定義はエンジン、トランスミッション、ブレーキでの利用が中心でしたが、その後さまざまな機能や用途に展開されました。J1939はJ1587/J1708ネットワークの後継規格として策定されました。
SAE J1939-11に準拠した物理層を使用する場合、ビットレートは250kbit/s、ネットワーク単位の最大ノード数は30、最大バス長は40mになります。
J1939ベースの上位層プロトコル
他の業界でも、一般的なJ1939の通信機能(特にJ1939/21とJ1939/31プロトコル)が採用されています。これらの通信機能はJ1939準拠のシステムに不可欠なものです。これらの業界では、別の物理層とアプリケーションパラメータを組み合わせて使用しています。ISOはJ1939ベースのトラックおよびトレーラ向け通信(ISO11992)とJ1939ベースの農業車両および林業車両向け通信(ISO11783)を標準化しました。NMEAは船舶で使用するJ1939ベースの航行システム向け通信(NMEA 2000)を定義しました。最近では、Recreation Vehicle Industry Association(RVIA)がJ1939ベースのアプリケーションであるRV-Cを新たに作成しました。CiAはRVIAと協力して、この仕様をCiA501(アプリケーション層)およびCiA502(アプリケーションプロファイル)として公開する予定です。2002年には、欧州の6つの主要なトラックベンダーが協力して、トラック向けの共通規格を定めるFMS(FleetManagementSystem)を策定しました。FMSはSAEJ1939ベースのオープン規格です。この規格は、インターネット経由でさまざまなベンダーの車両で構成される車両全体を管理するのに必要でした。
他業界のJ1939仕様を取り入れる理由のひとつは、基本的な通信サービスを新しく考案する手間を省くことにあります。業界固有の仕様では、その業界特有の階層の組み合わせが定義されます。MilCANのプロファイル(AおよびB)は、ドイツBundeswehr社によって使用されるCUPプロトコル、SAEJ1939、およびCANopenを元に作成されています。上位層プロトコルは軍用車両で使用されるもので、軍用車両内のサブシステム間接続を容易にするために採用されています。CiAでは、J1939ベースのネットワークに対応したCANopenインターフェイスプロファイル(CiA413)も策定済みです。ゲートウェイはISO 11992-2およびISO 11992-3に基づいて定義されています。また、CANopenプロファイルファミリには、SAE J1939/71に準拠したゲートウェイのフレームワークも含まれています。








